介護の終わり、それは、、、

介護

AM2時15分、それは突然の電話だった

この日の夜、色々考えて眠れずにベッドに横になっていた。
AM2時頃、突然スマホが鳴り響く、
母が入院している病院からであった。
「お母さまの心臓の鼓動が弱まっています、早急にお越しください、、、、」

そこからは家族総出で準備、認知症の爺さんも起こして着替えさせAM2時半には家を出たと思う。
深夜の病院へ入るのに救急外来から入る。この時刻に病院に来た「明らかな家族」の集団、
警備員も何のために来ているのかわかっているのだろう、何も言われることなく通される。

やがて病室に到着するも看護師から「心停止状態になっています」と説明を受ける。
何故、そうなっているのかの説明は無い。我らは「わかっている」からだ。
ただ、もう少し猶予はあると思っていた。
先週、見舞いに来た時には呼吸は苦しいものの、普通に会話できていたし、顔色も良く「元気に見えた」ものだった。
それがこの日、容体が急変、この呼び出しである。
やがてドクターが来て死亡を確認、AM3時34分であった。

正直言って心の準備も、そのほかの準備もまるで出来ていない。
死亡確認をされた直後に看護師から「葬儀屋さんにご連絡を、、、」と言われたときはちょっと面食らった。

葬儀の手配は臨終の直後から始まるのだ。
看護師により簡単な死化粧等が施され、やがて葬儀屋が来ると挨拶もそうそうに御遺体を運び出す。
葬儀までの間は葬儀屋の拠点で安置となる。
そのお見送りをしてその日の朝8時半頃から動き出す。
菩提寺への連絡と葬儀日程の調整。その後の葬儀屋への報告と火葬場の日程調整。
共に同日であることが条件になるので、案外タイトになるし、特に火葬場の予約が難しいなんて話もあった。

午後には葬儀屋の事務所に行き、葬儀の内容と見積もり確認、総額は。。。。
ご想像にお任せしますが、けっこうな金額になる。
その後は、親戚への連絡と出席者の人数の目途を算出。
なかなか大変だ、今日は完全徹夜だったので、もう倒れそうだよ、、、

一方爺さんは認知症もあるため、喪主にはならず自分が喪主になる。
思ったことは、親の死を見届け、見送ることができるのだ、ということ。
もう一つは爺さんのケアをどうするか、ということ。

そして自分も58歳になるが、また一つ大人としての階段を昇るのだ、という気持ちになれた、というのはカッコつけすぎだろうか、

キッカケ

前回の記事では、6月16日に婆さんは転んで救急車で入院になっていた。
このときは「転んだ事」ではなく、肺がんの検査等での入院の意味合いが大きかった。
血痰も出ており、検査結果も扁平上皮癌ということで確定診断も出ていた。
だからといって今更悲観したりはしない。
肺癌であることはわかっていたことであり、それが少しずつ悪化していることもわかっていた。
この検査入院は7月10日に退院している。
退院はエスワンという抗癌剤による化学治療を再開する方向と話は伺ったが、退院後の婆さんの体調は極めて悪く、起き上がり移動することすら辛そうで訪問看護と訪問ドクターの見解で抗癌剤治療は中止、あるいは延期で様子見となった。

8月に入り、婆さんの容態は大きく変わる。日々、終日咳き込み、その咳き込みが止まらない。
咳き込みが酷く夜も眠れないようだ。
あまりに辛そうであったため、8月8日夜に緊急の訪問看護を呼び見てもらうと、即、その場で救急車手配となり、緊急入院となる。このとき入院直後にレントゲンやCTを撮っているが担当ドクターからは、肺炎になっており、抗生物質投与で炎症を抑える方向です、との説明を受ける。
その後数日間は咳き込みは、ある程度抑えられ15日に見舞いに行った際には比較的顔色も良く、元気そうであった。

しかし、19日AM2時の呼び出しにつながる。。。。


人の命の儚さを、

頭では「肺炎になると死に直結する」というのはわかってはいたし、見舞いに行った際の顔色、会話から、「まだ大丈夫だろう」なんて甘い考えを持っていたと思う。
残念だったのは、連れ合いの爺さんと最後の会話ができなかったこと、

しかし落ち込んでいても仕方ない、
今は、婆さんの葬儀を喪主として取り仕切り見送ることに専念しようと思うだけであった。

そういえば。。。
24年9月の記事で、某お茶の水の病院で受けた診察時に聞いた言葉、「余命はあと1年」というのがスバリと当たった結果となった。
色々な意味で専門の医者というのは凄いのだ、ということも思い知らされた。

葬儀が終わり、

葬儀は終わりました。
万時、問題なく予定通り終わり、今は葬儀にこれなかったの弔問客の受け入れを日々行っています。
身近にいても、婆さんの人付き合いの広さなんてわからないものですが、思ったより顔が広かったようだ。
そして爺さんは、認知症ではあるものの、婆さんの死は認識しているようで、日々祭壇の前で婆さんに何かを語りかけている。
不憫ではあるが、「やがては必ず来る日」だからこそ、いつもまでも後ろは向いてはいられない。
前を向いて歩んでいくしかない、と心に思う日々である。

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