全てのイカ釣り師に、、、
メジャーなイカって何だろうか?
自分は、スルメイカ、ホタルイカ、ヤリイカ位と思っていた。
ヤリイカは釣ったことがある。でもスルメイカとホタルイカは釣ったことが無い。
一度でいい、「捕獲してみたい!」と長い事思っていた。
スルメイカはイカ釣り船に乗れば軽く釣ることは出来るだろう。
ホタルイカは???
そもそもホタルイカの生態も基本的にはアオリイカと似たようなものだ。
春になると産卵のために接岸する。
ただそのスケール感が違うだけだ。
折しも3月の新月。この新月前後2日がホタルイカが接岸すると言われている。
時期は2月~5月と幅は広い。
3月4月が最盛期だ。
場所は、富山県のサーフ、海水浴場全般
その中でも岩瀬浜、八重津浜、などが代表格。
と、いうことで富山まで行ってきてホタルイカを獲得してきた。
ちなみに2年前だったか、満月の夜に富山に行ってホタルイカを探した。
満月は全然ダメなんてのは当時は知らなかった。
このときは午前0時過ぎに魚津ICを降りて、サーフを巡回し、AM3時半には再度高速に乗って帰路についていた。
完全な失敗だったが、それがあったからこそ今回は成功させたい、と思い色々情報を集めたのだ。
出発
スケジュール的には日帰りを想定。月曜日にかかっているが有休をとっている。
だから日曜日に出発し、月曜日のAM4:00までの現地の高速に乗れば割引が受けられる。
都内から富山まで約450km、高速道路の休日割引や夜間割引は恩恵が大きい。
前回(2年前に)行ったときは軽自動車だったのでさらに2割引きもあったんだっけ。
で、14日AM10:30、小岩を出発。
外環道~関越道~上信越自動車道~北陸道で魚津までまずは行った。
到着は17:00
ここから魚津港までは案外近い。
前回も同じルートで魚津港には来ていたので迷いは無かった。
魚津港
ホタルイカは早くても21時以降なんで言われていた為、時間帯としては全然早い。
そこで魚津港へ寄って、色々キャストしてみようと思う。
魚津港全景、夕方なので逆行でよくわかりませんね。
中央の堤防に最初は行ってみた。先行者の釣り人が1名、青イソメを投げていたようで、話しかけたらカレイとかが釣れるんだそうだ。
自分は外海に向かってメタルジグを投げたが、向かい風強風で全然飛ばない。
3投で諦め、反対側の堤防へ向かう。
画面右側が外海、左側は港内。
風は外海から港内への強風。
ここはヤリイカが釣れるようで、釣り人のほとんどはヤリイカ狙い。
向かい風強風の中、電気浮きのエサ釣り(鶏のササミ餌)やエギンガーが多数いたが、日没しばらくして皆引き上げてしまっていて、残っているのは数名だった(日曜の夜だからかな。。。)
なお、向かい風強風の中、わずか数m先に浮かんだ電気浮きの仕掛けにヤリイカが釣れたのを目撃。
自分も テトラに乗り、外海に向かってエギ投げるが全然飛ばずケもなし。
港内は、イカが入っている気配無く、ここではイカを見ることなく21時半には移動となった。
なお港内には常夜灯もあるのだが、アジは「今の時期は釣れないよ~~~」という事らしい。
この時期、釣りものはイカの一択なんだそうだ。
サーフを巡回
魚津港から海岸を走り、魚津補助港や最初は滑川周辺の港をチェックするも当然ホタルイカはいない。
で、岩瀬浜まできたのは23時過ぎであったが、浜へ出るスタンバイをしている車が多数駐車場に止まっているが、皆、出てこない。
どうやらホタルイカが寄ってくる時間を待っている感じだった。
巡回した港では、水橋フィッシャリーナとか雰囲気は非常によく常夜灯の下にはベイトもいたが、アジングタックルで攻めてもケもなしだったね。
そして本命の一つの浜黒崎海水浴場は、入れるところが全然わからず、、、、
こうなるとヨソ者には厳しいねって感じ。
八重津浜海水浴場
で、結局、八重津浜海水浴場に到着。
時刻は0時ごろだったが、既に駐車場は満車。(ここは場所がわかりやすい)
どこにも車を止めることが出来る所が無い。
まるで、正月の乙浜やソーダの時期の館山湾砂置き場のごとし。
でも、この0時頃は全然人は出てこなかったようだ。
自分は、なんとか車を止める所を見つけ、こうなるともう移動はできないと見切り、
ここで心中の覚悟で用意していたグッズを全て出して浜へ行った。
用意していたのは、「沖付けセット」→取る気マンマンの鼻息MAX(結局使わず。。)
「クーラーBOX」「網」「ハイチェストウェーダー」「バケツ」「懐中電灯」
このなかで一番大事なのは、「懐中電灯」ですかね。
自分はジェントスのヘッドライト他、2つ用意していましたが、ほぼ終夜付けっぱなしなのでバッテリーが弱ってしまい、暗くて見えなくなってきました。
これは困りましたね。皆さんは、かなり強力なライトを照らしていました。
で、時刻は1時半すぎ、ようやく自分に1杯ホタルイカを獲得。
(半透明なので写真のピントが合いづらい)
ウェーダーで膝上まで海に入り、濁りのある海水を照明で照らした中にイカがス~~~と泳いでいたのをすかさず網ですくいます。
いよっしゃ~~~てな感じですが、たった1匹ですからね。
ここから1時間程、取れない時間がありました。
そして時刻は2時半過ぎ、ここからどうやら祭りが始まった感じです。
人が大勢出てきました。
まぁ、あまりわからないとは思いますが、ここはサーフです。
灯なんて無い所ですが、ホタルイカ獲得で人が集まり、皆、ウェーダー履いて強力なライトを照らしてホタルイカを探し始めました。
おそらく、ここだけで200人以上いたんじゃないかな、って感じ。
サーフなのでいくらでも場所はあるのですが、混む場所、人気の場所があるようで、
超ゴッタがえしていました。
そういう場所は、どうも沖テトラの切れ目が正面にあり、波が直接来る場所のようです。
ほとんど満員電車のような雰囲気の中で、皆一様に海面を見つめ、アミを入れる。
そんな光景が至る所で行われていました。
時刻はAM3時過ぎ、自分は7杯のホタルイカをGETして撤収です。
祭りはまだまだ続いていて後ろ髪引かれながら、、、という感じです。
さて、ホタルイカのホタルと呼ばれる所以はこんな感じです。
触腕の先端が青く光るんですよね。
なかなか神秘的です。
捌きの刻 と おみやげ
ホタルイカに限らず、生のイカは寄生虫リスクがあるそうなので、いったん冷凍します。
刺身で食べられるのは3日後位ですかね。
まぁわずか7杯ですが、お持ち帰りができて良かったです。
帰りは高速のSAで色々お土産買っちゃいました。ワサビ系の食べ物とか、
ロールケーキとか富山ブラックとか色々買っちゃいましたわ。
帰りはAM3時半に高速に乗り、自宅到着は11時。
3回休憩し、途中少し寝ましたので帰ってからもバタンキューではなく動くことが出来ました。
反省
最初の魚津港では、ヤリイカが釣れるという事で、一応エギは持っていきましたが、ロッドはアジング用とショアジギング用しかもっていかず、エギングタックルを用意すべきでした。
だいたい魚津では1月あたりから3月まで夜間にヤリイカの接岸があるそうです。
ホタルイカの時間帯までの時間潰しには良いかもしれません。
そしてホタルイカですが、まず照明は相当充実したものが欲しいです。
ジェントスのヘッドライト程度では不十分です。明るさもそうですが光量が全然足りませんし、スタミナも足りませんでした。あまりヘッドライトにこだわる必要は無く、片手に持っていても大丈夫です。
懐中電灯は長距離よりも広範囲を大光量で照らせるものが良い感じです。
強いて言うならば、ベルトがあって吊り下げができるものが勝手は良いでしょうね。
一方、網は、
こんなんで十分です。
柄の長さは1m位あれば大丈夫です。
釣具屋に行くと1.5m~2mの長さの網もあるのですが、逆に使いづらいです。
照明の中に、現れたホタルイカを瞬間ですくうので、軽い事、片手で扱えることが重要です。
捕獲したホタルイカは、腰回りにバケツとか用意してその中に海水と一緒に入れるのですが、
波をかぶると溢れちゃうので注意が必要ですね。
そのバケツですが、ベテランさんは、スーパーマーケットのカゴに空気を入れたペットボトルを四方に括り付けて浮くようにし、ひもで自分の体に付けて引っ張っていました。
ホタルイカをすくったら後ろのカゴにパッと入れる、こんな感じでした。
あとはウェーダーですがもう完全にチェストハイです。上着もカッパとかレインが欲しい所です。
サーフは当然にようにけっこう波があり、腰位までの波は平気で受けることになります。
腰までの波はだいたい上半身まで飛沫が上がります。
思いっきり安いですが、ウエーダーはこんなんで十分です。
まぁ良いときは数百匹捕獲とか20kg捕獲とかの次元になるそうなので、お祭りモードならそうとう重装備が必要になりそうです。
AM2時半位から祭りが始まったと書きましたが、来ている人もファミリーやカップルとか、普通の釣りとは無縁の方々が多数きています。
繰り返しますが、ホタルイカは、2月~5月の新月(前後2日間程のあいだ)に浜に寄り付きます。
2月、5月は数が少ないそうなので、最盛期は3月と4月の新月だそうです。
場所は富山湾のサーフならだいたいどこでも出没するらしく、「浜黒崎海水浴場」「八重津浜海水浴場」「岩瀬浜海水浴場」「海老江海水浴場」「足洗海岸」など、有名所はNETにも情報はいくらでもあります。必ずグーグルMAPの衛星写真でテトラの切れ目がどうなっているかを見ておくことをお奨めします。
また「ホタルイカ掲示板」なるものもあり、シーズン中はリアルタイムでけっこう書き込みがあります。
あとはホタルイカは例外もあるんでしょうが、だいたい深夜から夜明けに接岸する模様です。
人気場所は、ほとんどの方が車の中でスタンバイしていて2時過ぎに皆、車から出てきます。
ホタルイカの接岸の規模ですが、今回は少なかったようなのですが、大規模な接岸のお祭り騒ぎ、初心者でも大量GETできるようなのは相当「まれ」なんだそうです。
1シーズンでもそう無いんだそうな。。。
そうなると、いかに効率よくイカをGETできるかが勝負なので、大光量のライトも改造カゴも全て効率重視の賜物なんでしょうね
富山まで東京から5~6時間。
関東に住んでいるとホタルイカを捕まえるなんて、一生のうち、そう何度も経験できることでは無いと思います。
行けるときに行って経験する、是非皆さんも、行ってみてください。
今年はまだ4月にもチャンスはありますからね。
4月は10日(土)、11日(日)あたりが新月のようです。
金曜日、会社が終わったら即、出発すると富山での高速を出るのが午前0時を過ぎ、深夜割引適用になります。
そのまま、サーフにてスタンバイし夜明けまで頑張って、土日に帰ってくれば休日割引も使え、比較的安く往復が出来ます。
自分は、また来年チャレンジしようと思っています。
イカ好きならこういう経験は是非しておきたいものです。
追記
3月16日追記>翌日のツイッターには現地の達人が800匹オーバーの捕獲情報がアップされていました。
まぁ達人ならではとは思いますが、ホタルイカの大規模な寄り付きがあったもようです。
大規模な寄り付き、、、か、もう1日早ければ。。。。
そういうものではありますけどね。(泣)))
デハデハ